はじめに
ブログのサブタイトルにあるように私は今シンガポールでWebエンジニアとして現地採用で働いております。退職してから時間が経ってしまい、辞めたてホヤホヤなパッションのある記事にはならないかもしれないですが、誰かの役に立てたらと思い退職エントリを書いてみようと思います。
Reasons for actions
そもそもなぜ入社したのか
メガベンチャー
Web系のメガベンチャーに新卒で入社しました。大きなきっかけは大学院生のときに大学の近くで技術イベントをやっていた会社でRailsを使った開発のアルバイトをさせてもらい「Web楽しい、これを仕事にしよう」と思ったことが始まりでした。新卒カードをどのように切っていくかというキャリアのロードマップを描いたときに最初は大きいところでやってみるのがいいのではないかという結論に至り、大企業のなかでも堅苦しいのは向いていないと思ったので、大きいながらも技術的にイイカンジのことができそうな会社にしました。
海外展開
学部生のときにニューヨーク州の田舎の大学に1セメスターだけですが留学していたり、留学生のお世話してたり、インターンシップでベトナムに行ったり、何かにつけて英語と関わってきていたので英語使って仕事できたらいいなーと思っていました。新卒入社のときは優先順位としては英語よりは開発を重視していました。幸い外国人が多い会社に入社できました。
良かったところ
新入社員研修がない
入社したら営業とエンジニアは入社式すら違いました。(入社式は中途の方々と同じ) 入社後はすぐ部署のメンターに席に連れて行ってもらい翌日からPCのセットアップとかしました。一方、営業の方々は名刺交換・電話対応や営業研修なんかやってたんじゃないでしょうか。入社して1週間くらいしたらエンジニアの新卒だけ集まって1週間ちょっとでアプリを作りました。研修はそれだけでした。すぐにOJTが始まり、はじめは簡単なバグ修正やったりしてチームに入っていきました。入社してから意味のある時間の連続でいい会社だなあと思いました。
中途採用が多い
入社して入ったグループの新卒はどんどんいなくなっていくとのことで(笑)、周りはほぼ30代ばかりでした。そのなかでも中途の方々はいろいろな経歴の方がいて各々のバックグラウンドやマインドが近くで感じることができ自分がどうなっていきたいのかを考える良い材料になりました。少ないですがチームに新卒で残っていらっしゃる方々もいましたが、こうなりたいなーと思えるようなタイプではありませんでしたので、そういう意味でいろいろなタイプの人が見れてよかったです。
昇進
給料UPに関してはとてもよく評価していただきました。退職する頃には30代の方々とほぼ変わらないくらいのランクだったと思います。新卒だからどうといったことはなくとてもフェアにフィードバックされていました。これは社内でも部署によって結構差があるように感じました。
大規模サービス
トラフィックが比較的大きいシステムにたずさわることができていい経験になりました。この点に関しては会社じゃなきゃだめだったとは思いませんが、日本でも数少ない大規模サービスはこうやって動いているのかーというのを身を持ってときにはヒィヒィ言いながら知ることができいい経験になりました。
残業について
忙しいときには月80時間くらいでした。仕事はなんだかんだ好きなので、残業も好きでやってました。なので、昨今の残業に厳しくなるのが嫌だなー好きなだけヤラせろよって思ってました。上司も厳しくなかったので、よしなに時間つけてましたね。
有給取得について
すべて消化してやめることができました。月末まで所属でしたが最終出社が2週目でしたね。今まで辞める人を何人も見てきましたがみんなちゃんと有給使い切ってたみたいなので、そういう点に関して柔軟で寛容な会社でした。
退職した理由
プロジェクトマネジメント
入社してから2年経たないくらいで小規模プロジェクトのエンジニアリード的なポジションを担当しました。それまでは新規開発プロジェクトの開発(手を動かす)をやらせてもらったり、既存システムの運用のなかでツールつくったりして楽しくやれてました。マネジメント業務をやり始めて一気に楽しめてない自分がいることに気が付きました。小規模案件のあとは大規模を担当し、これは自分がやることじゃないなって思いました。自社サービスのマネジメントは社員がやってコーディングはベンダーにやってもらっていて、エンジニアとしてはそこが一番楽しいところじゃん?なんだこの状況は?って思いました。プロジェクトの規模やリリースのスピード感を考えれば社員エンジニアだけでは無理があるのは承知なのですが、そういうマネジメントをしてるから新卒がどんどんやめていくんだなあと思いました。実際に設計や開発で手動かしてみてわかることってあると思うんです。特に20代の若造に小手先だけのマネジメントさせてもなあって。兎にも角にもマネジメントは開発経験を積んでからやりたい!開発したい!手を動かしたい!って思いました。
英語環境
社員にはTOEIC800点が課せられていたにも関わらず日常では、日本語必須の環境で仕事をしていることに疑問を感じてきました。日本のサービスの開発チームにいたため、周りの外国籍の人たちも日本語がペラペラだったんですよね。他部署の外国人ばっかりのチームに移るという案や社内で海外支社に転籍するという案もあったんですが、大企業だとプロジェクトマネジメントが避けられない気がしてやめました。正直、なぜ僕が英語を使いたいかは自分でもわかりませんが、トライしてみたいという気持ちに素直にしたがってみるのもいいのではないでしょうか。
運用
自社サービスともなれば運用がつきものたと思います。しょうがないですね。色々、議論はしていましたが、自分たちでやってました。土日祝も一次受けの担当決めて回してました。お金は出ますが正直つらかったです。運用がいやだったっていうのは大きな理由でなく愚痴レベルですね。
そしてこれから
2019年の始めころからシンガポールにあるWebの制作会社でエンジニアとして働いています。転職で目標としていた手を動かすことというのが実現できており毎日楽しくときには頭をひねらせ開発をエンジョイしております。新天地でやりたいこと・頑張りたいことが色々ありすぎてパニック障害になっているので今は頑張りすぎない落ち着いた生活を送っていますが、治った暁にはTechスキルや英語スキルをビシビシ伸ばしていきたい次第です。そして、海外に飛び出してよかったと思っております。
みなさまのキャリアが素敵なものになることを祈っております。
コメント